こんにちは、プチファーマーズのHARUNAです。
2022年7月12日、ときがわ町と鳩山町を大雨が襲いました、と大きく報道がありました。
埼玉県民からすると、ニュースでこの2つの町の名前をきくことはほとんど無いので、何が起きたかと思いました。
一部の住宅街で床上浸水があったり、河川が氾濫して道路が川状態となったりしたそうです。
記事によると、
2019年の台風の際にも被害はありましたが、普通の雨によってここまでの被害があったのは初めてとのことでした。
畑を見てきたので、現状をお伝えしたいと思います。
まず一番広い畑。今はナスが植えられています。
平らに見えていても、畑に多少の傾斜があるようで、端の方がプール状態でした。
地面がゆるゆるになってしまったので、バターナッツの支柱も倒れてしまいました。
私はこの支柱立ての際にも参加しましたが、結構力いっぱい深くまで刺した支柱です。
発芽していなければ、種ごと流されていたところでした。
発芽していたからまだ良いものの、このあと根腐れを起こさないか、心配です。
また、そろそろ中耕や除草をしないといけないのですが、畑に入れません。
ぬかるんでいるのはもちろんのこと、この状態で畑に重力をかけると、その土がぎゅっと固まってしまうので、うかつに畑に入らないほうが良いそうです。
こちらは少し離れたところにあるトマト畑。
この畑も水が溜まってしまっています。
3日たっていても、まだじゃばじゃば水が溜まっている状態です。
もう土が吸う水の量は限界に達しているので、排水のための水路を掘ります。
溝をきると、そこに水が集まるようになり、水路ができるそうです。
鍬で溝をきって、溝をきって、、、
道路脇にある側溝まで、水路をつなげます。
奥に見える民家の横に側溝があるということで、そこまで水路を作りました。
そして移動用の車も畑から抜け出せなくなりました。
アクセルとタイミングを合わせて押しましたが、びくともせず。
最後はトラクターを持ってきて、引っ張り出しました。
自力JAFもできてしまうなんて、金子さんたちの自給力はすさまじいです。
作物にも被害が出ていて、例えば白ナス。
雨の影響で、がくが茶色く変色してしまっています。
返品がありませんように、とドキドキしながら出荷しました。
いまいまは影響は出ていませんが、これから出てくる影響もしっかりと観察していかないといけません。
例えばトマト。上の方が黄色くなっていて、これはちょっと怪しい、、と金子さんがつぶやいていました。
あんなに畑に水が溜まるものと思ってなかったので、衝撃の映像ばかりでした。
自然現象とはいえ、ちょっと不自然な現象なのではないかと思うほどの異常気象の影響に、やり場のない怒りを感じたりも私はしてしまうのですが、「自然にはかなわないですよね~」と金子さん。
なんと前向きな!
日々自然と向き合っている金子さんだからこと、どー---んと自然を受け止めることができるのかなと思いました。
「就農5年目、そろそろ色んなことがわかってきました、と思っていた時に、こういうことが起きるので、これは与えてもらった試練なのでは、と思ったりもします」とも言っていて、どこまでも前向きな金子さんに元気をもらえます。
大雨の対応に直接関係するお手伝いは力仕事が多かったので、残念ながら私はできませんでしたが、トマト・ナス・ピーマンなどの収穫のお手伝いをして帰ってきました。
特に夏野菜、どんどん収穫する=大きく育つ&これからも収穫できる、ということなので、通常業務も大忙しです。
忙しい今の時期に、さらに大雨の対応!というので、めっちゃ大忙しの1日でした。
こういった不測の事態にどこまで対策をするかが考えどころ。
例えば今年、4m間隔で立てていたバターナッツカボチャの支柱、今回の大雨で倒れてしまいましたが、これを来年は2m間隔にすれば、強度が増します。
とはいえ、2m間隔にすれば支柱が2倍数必要になるので、資材費が上がります。
そして支柱を立てる手間・時間も2倍になるので、やるかどうかの判断も悩みどころです。
最近、異常気象による不測の事態が立て続けに起きたりするので、全ての対策をしたいところではありますが、全てしていたら時間が足りないですし、かといってエイヤで対策しないでのりきろうとすると、あえなく全滅、ということもあります。
「身体も頭もめっちゃ使うし、試練も多い。でもこんな雨を乗り越えたら、やっぱり野菜のパワーはすごいなと思うし、日々やれることを精一杯やるのみですよね~ハハハ~」
という、金子さんの言葉で締めくくりたいと思います。
本日もおつかれさまでした!
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