みんなで畑仕事のお手伝いに行こう
今も未来も、人に地球に優しいHAPPYな食卓をみんなで囲もう
こんにちは、今回の企画・運営をしている田島遥菜と申します。
プチファーマーズについて、少しだけ背景を説明させてください。
私は、社会人を一度卒業して、デンマークに留学しました。
デンマークの学校で学び、エコビレッジやエコショップで働いたことをきっかけに、
食のSustainabilityを意識するようになりました。
帰国後、妊娠したこともあり、身体にも良く、地球にも良い食品を買うようになりました。
パッケージを一生懸命見て、人に地球に害の少なそうな食品を選びました。
そして、食についてもっと知りたいと思い、
自然の循環を大切にする農家さんのもとに定期的に通い、畑仕事を手伝うようになりました。
畑仕事を手伝ってみると、食品パッケージには書いていない、
知れば知るほど奥深い情報がたくさんありました。
なすは日本に170種類以上もあること、
その中でもその土地や気候にあった在来種というその土地に根付いた品種を選ぶと育成しやすいこと、
でも在来種は同じ品種でも個性が大きく出てしまい、
サイズや収穫時期がバラバラになってしまうため出荷用には向かないこと、
そのため出荷用にはF1種といわれる種を使うとサイズも出荷時期も揃って便利なこと、
そんなF1種でも近年の気候変動の影響もあって、
雨が全く降らない期間が続いたり反対に雨がどかっと降ったりなどの異常気象によって
全滅してしまうこともあること、
そしてF1種は種どりができないため、毎年種を買う=費用がかかってくること。
なすの品種を選ぶだけでも、一苦労。
そしてその検証も四季があるため、1年のサイクルでしかできません。
そして、大切に選んだ種を撒いて生育させますが、
種を撒いたあとも、温度管理や水やりなど気を抜けません。
春でもハウスの温度が上がりすぎて、せっかく芽の出た苗が暑さで焼ききれてしまうこともあったり、
時にはネズミの侵入により苗が全滅・・・という悲しい事件もあります。
畑仕事のお手伝いに通えば通うほど、人に地球に優しいSustainableな食材について、
知っているつもりで、全然知らなかったことに気付きました。
そして、人に地球に優しい食べ物をつくるということが、どれほど手間のかかることかもわかりました。
畑でプラスチック資材を使わないようにしたい意向はあるけれども、
やっぱり便利だし工数を考えると全く使わないというわけにはいかないこと。
雑草を抜けばしっかり野菜に栄養がいくので、なるべく対処したいけれど、
夏の雑草の勢いは毎日終日除草作業していても、太刀打ちできないほどにものすごいこと。
人に地球に優しい農法を選択したことで、多くの手間ひまがかかり、
日々農家さんたちが対応できる範囲のぎりぎりの線と闘っています。
人に地球に優しい食べ物を作ることを、農家さんだけにお願いしていていいのか?と思うようになりました。
もちろん消費者として、お金という対価は支払いますが、もっとできることがあるんじゃないか。
私たち消費者も、人に地球に優しい食べ物を作るお手伝いをしてもいいんじゃないか、と思いました。
そしてこの話を知り合いの農家さんにお話しして、プチファーマーズの仕組みを作るに至りました。
農業には、単純に人手の必要な作業がたくさんあります。
私たちがお手伝いすることで、農家さんの働き方もSustainableになります。
機械を使う(=石油を使う)作業を、ひとつ手放す選択肢も生まれます。
機械を使わず手作業で収穫することで、収穫量の増える作物もあります。
人に地球にやさしい食べ物を作るには、手間暇が必要。
農家さんだけに負荷をかけるのではなく、消費者である私たちも畑仕事のお手伝いに行ってみませんか?
お手伝いする私たちが得られることも多いと思っています。
冒頭で少し触れましたが、やってみて初めてわかることが多く、食についての新たな発見があると思います。
また、1日自然の中で土いじりをしながら過ごすのは純粋に気持ちがいいですし、
1日の終わりに良い疲れを感じることができると思います。
農家さんにも、お手伝いする人にも、双方にとって良い時間になるように、
運営していきたいと思いますので、ご協力どうぞよろしくお願いいたします。
2022年4月13日
企画/運営者:田島遥菜