top of page
  • 執筆者の写真HARUNA

大豆の種まきのお手伝い(大豆生育レポート②)

更新日:2023年7月6日

こんにちは、プチファーマーズのHARUNAです。

今回は大豆の播種のお手伝いに行ってきましたので、大豆生育レポート②をお送りします。

※この活動を応援くださる方がいたら、新・大豆コースにお申込みくださいね。


前回の小麦の刈り取りのお手伝いの日同様、炎天下、38度での作業でした。

大学まで体育会系で鍛えてきた私の身体も、ついに悲鳴をあげる一歩手前までいきました(倒れるとかは無かったですが、作業後にぐったりで、冷水シャワーをあびてもなお、そのあと何もやる気が起きず、21時就寝バタンキューでした)。


5-6月は夏野菜関連の作業と田植えが重なるので、農家さんが一年で一番忙しい時期と言っても過言ではありません。

そこに、通常であれば7月中旬にくる猛暑日が6月に前倒しでくるとなると、大変どころの話ではありません。

動きを止めたくても止められない程に仕事は山積み、でも炎天下での作業は身体に負荷がかかりすぎます。

「人に地球に優しい食べ物を作ることを、農家さんだけにお願いしていていいのか?」という気持ちから、プチファーマーズのお手伝いの仕組み作りが始まりましたが、この暑い時期は特に、農家さんが大変すぎるので、お手伝いしたい。

一方で、プチファーマーズのサービス運営者として、熱中症で倒れる人が出てはいけないので、夏場の畑仕事のお手伝いの受入れを継続するかどうかも迷いどころです。。。


さてさて、大豆の播種のお話。

こちらの畑に大豆の種をまいていきます。

Google mapで測定すると、横50m×奥行100mで約500㎡の畑のです。


種をまくまえに印付けから始めます。

畝間90cm(種をまく畝の中心から、隣の畝の中心までが90cm)で畑をつくります。

畝間90cmは、耕運機の幅40cmを加味しての数字です。

大豆の生育過程で、除草や中耕作業のために、畝と畝の間に耕運機を走らせるのですが、昨年畝間100cmで試したところ、畝間が広すぎて土が寄り切らずうまくいかなかったということで、今年は畝間90cmです。

10cmの違いで、その後の作業に影響が出てくるということで、「農業は結構細かく測量しながらやったほうがうまくいきます」と金子さん。

細かい作業にびっくりです!


測量に使うメジャーとして、竹やぶから篠竹を取ってきて、90cmで切断します。


測量用篠竹を使って、90cmごとにポールを立てて目印を付けていきます。


次は、畑の両端に刺したポールの間にまっすぐ糸を張り、足跡をつける&石灰をまいていきます。

これが、種をまく際にまっすぐに植えるための印です。

手前がこれから足跡をつける&石灰をまく列。奥がその作業が済んだ列です。

この印付けの作業を、100mの畝×20本分!

種をまく前の準備段階で、結構時間がかかります。

でも、この畝が曲がってしまったりすると、後々の除草や中耕作業で耕運機を走らせる際に、大事な苗をまきこんでしまったり悲しいことが起るので、時間がかかっても、慎重にやったほうが良いのだそうです。

午前中いっぱいかかって、印付けが完了しました!


お昼をいただく前に湧水を汲みに行って、ひとやすみ。

湧水で身体を冷やし、生き返りました。


お昼はLOVE LIFE FARMで穫れた野菜のお漬物と、おにぎり。

農家仲間の先輩から、コーンのおすそわけがあったので、こちらも蒸していただきました。

疲れた身体にしみました~~~~~!


外が暑すぎるので、ちょっと長めの休憩です。


さて、午後は種まきから!

種まきGOMBEIという手押し車のようなものを使ってまいていきます。

溝を掘って、種を置いて、土かけをして、鎮圧という本来ならば4往復必要な作業をなんと一度でやってくれてしまう優れものです。


確実に鎮圧するために、さらに種をまいた線の上を長靴で踏みながら進みます。

そしてさらに、この上に、もみがらをまきます。


このもみがらには2つの効果があります。

ひとつは保湿効果。

この日照りですぐに地面が渇いてしまいますが、このもみがらによって朝露などの湿気が留ることができ、発芽を助けます。

もうひとつは、シェルターのような、地面を守る効果。

最近、ゲリラ豪雨が多いですが、ゲリラ豪雨のような強い雨は、ものすごい勢いで降るので、地面を固めてしまいまい、発芽を阻害します。

このもみがらがあるだけで、雨が直接地面をたたかなくなるので、地面が固くならず、発芽しやすいふわふわ土状態を保つことができます。


特にこちらの畑、大豆畑の土づくりレポートでもお伝えしましたが、すでに大量の堆肥を入れ込み、ふかふか土づくりを目指しましたが、それでも場所によってはこのような土の塊が残ってしまうほど頑固な粘土質の土。

この粘土質はなかなかクセモノで、雨が降ってその上を歩いたりして加重をかけると、すぐに固まってしまい、ゴロゴロとした石のような土になってしまいます。

このような土になると、大豆が発芽するのも、根を張るのも、大変。


この土質もあり、昨年は大豆が発芽せず、2回種まきをしたそうです。

今年は念のため、もみがらもまくことにしました。


「そこまで手入れしてこの畑を使い続けるのはなぜですか?」と聞いたところ、「新規就農の農家はなかなかまとまった地域で畑を借りられず、畑が点在してしまう。点在すると、移動しないといけないので、作業効率が落ちてしまう。僕はせっかくまとまった地域で借りられたので、この畑も活かそうと思って」とのことでした。


本当にいい土質の畑は、通常すでに使われていて、新規就農者には土質が難しい畑をあてがわれることも多いそうです。

土質が難しい=たい肥を入れたり、土づくりの手間が余計にかかる畑、ということで、大変ですね。。。


ではでは大豆さん、がんばって発芽してね!!

bottom of page