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行田在来大豆のご紹介

  • 執筆者の写真: HARUNA
    HARUNA
  • 11月14日
  • 読了時間: 4分

更新日:2 日前

●NEW✨新たにおいしい大豆に出会ってしまいました!

行田在来大豆の取り扱いを開始します✨


昨年まで、「青山在来大豆」をのみの取り扱いでしたが、、今年から「行田在来大豆」の取り扱いを開始します。


埼玉県行田市周辺で昔から育てられてきた品種ですが、「青山在来大豆」同様、生産効率が悪いため一時期絶滅しかかった大豆です。

地域で継がれてきた大豆をもっと育てていこうと「行田在来青大豆商品開発・販売促進協議会」に加入し、地域での「行田在来大豆」の栽培を推進してきた関和英之さんより大豆を仕入れさせていただくこととなりました。


農家さんは基本、好きな品種を、それぞれ個人プレーで作ることが多いのですが、

農家さんが結集して、この地域の、この大豆を、作っていこう!盛り上げてていこう!という取り組みはなかなか無く、アツイ農家さんに、またまた出会ってしまった感があります・・・!


関和さんに、行田在来大豆について、色々お伺いしてきましたので、ご紹介します。

行田在来大豆

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▼行田在来大豆はどのような大豆ですか?

「行田在来青大豆」は、行田市で古くから自家消費用の「あぜ豆」として栽培されてきましたが、収量・作業性の高い栽培品種の台頭により、昭和50年代に一度姿を消しました。


平成19年から栽培が復活し、年々栽培面積が拡大しています。行田市では平成23年7月に「行田在来青大豆商品開発・販売促進協議会」が設立され、生産拡大及び商品化への取り組みが進められています。


10月には枝豆を「さきたまめ」として、出荷しています。


甘みの強い青大豆です。


▼栽培方法について教えてください

麦と大豆を二毛作で行っています。

6月中旬~下旬に麦の収穫があるので、それが終わったた7月上旬に大豆の種をまきます。

最近は暑さや、干ばつの影響で芽が出ないこともあるので、種まきが2回、3回とおこなわれることもあります。


芽が出て、ある程度の背丈になったら、中耕&土寄せを行います。

これにより、大豆が倒れるのを防ぎます。

品種改良された大豆は倒れないようにできているので、この作業はありません。

行田在来大豆のほうが、作業の手間は多いです。


草取りや防除などを夏の間行い、10月上旬~中旬にかけて、枝豆として出荷します。


そして乾燥するのを待ち、11月中旬以降に刈り取りをします。


▼色々大変なことも多いようですが、なぜ行田在来大豆を作り続けているのですか?

まず、おいしいです。

品種改良された大豆はもちろん生産効率はよいですが、味の面でいったら、行田在来大豆に軍配があがります。

圧倒的においしいです。


また、この土地で作り続けてきた大豆を作り継いでいきたいという気持ちもあります。

行田在来大豆は、品種改良された大豆と違って、種を買ってくることはできません。

未来も行田在来大豆を楽しむためには、毎年作り続ける必要があるのです。

そして、行田在来大豆は、手間のかけがいがあります。

正直、栽培が難しいです。

特にここ数年の気候変動により、雨が少なかったり、暑すぎたりと、手をかけてあげないと、育ってくれません。

ここが農家の腕の見せ所。

逆に品種改良された大豆は、まけば、収穫まで予定調和なので、なんだかものたりないです笑


▼令和7年、今年の栽培状況はいかがでしたか?

気候変動により、不稔(実がつかないこと)が多いです。


2つ理由が考えられて、一つが昨今増えているカメムシの害。

冬が暖かいので、越冬してカメムシの数が減らない。

米と一緒で、大豆の実が固くなる前はミルク状になっていて、そのタイミングでカメムシに吸われると、実がつきません。


もう一つ考えられる理由が、夏が暑すぎて、大豆が季節を勘違いしたこと。

品種改良された大豆は、種まき後●日で実がなり、●日で収穫、とだいたいの日数が決まっています。

積算温度といい、種を播いた日からの合計温度で、実をつける日、収穫できる日がよめます。

一方で、行田在来大豆は、冬を感じると「そろそろ実をつけて子孫を残さなきゃ」モードに入ります。

ここからは仮説ですが、「涼しくなってくること」と「日が短くなってくる」ことが重なって、冬がはじまるから実を付けよう、となるところが、今年は暑さが続いたので、まだ夏だと勘違いし、実をつけるモードに入らなかったのではと思っています。

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▼速報!2025年(第9回)全国豆腐品評会 で行田在来大豆を使ったお豆腐が2冠を獲得!

このインタビューを行った日の翌日、なんと、行田在来大豆をつかったお豆腐が、2025年(第9回)全国豆腐品評会の「木綿豆腐の部」と「絹ごし豆腐の部」の2部門で1位をとるというニュースがまいこんできました!!

そんな大豆を使わせていただきます♪


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以上、行田在来大豆のご紹介でした!



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