こんにちは、PETIT FARMERS(プチファーマーズ)のHARUNAです。
米の種まき@埼玉県鴻巣市(味噌作り関連)・ガバレ農場さんに参加してきました。
こちらのお米を、毎年の味噌作りの麹に使わせていただいてます。
米の種まきは人手が必要で、毎年親戚の方々総出で行っている作業です。
本日種まきをするのは、育苗箱540枚分!どーーーん!
この育苗箱にはすでに土詰めがなされていて、1列25枚。
今日植えるのは、お米8品種、育苗箱540枚分なので、それぞれの品種で種もみが混ざらないように常に育苗箱の枚数を数えながら種まきをしていきます。
8品種あります。
ガバレ農場さんは毎年新しい品種にチャレンジ。
昨年チャレンジしたカレー用米は粒が小さすぎて機械があわず、全てクズ米のほうに選別されてしまったとのことで、今年は無し。
かわりに、米粉専用の品種、紫色の品種などが追加になっています。
品種ごとに、田植えをしてから、収穫までの日数が異なり(早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)と言います)、これをうまく組み合わせてあります。
刈り取りのタイミングが少しずつズレるので、農家さんが刈り取りに対応できます。
出穂(しゅっせい)のタイミングもズレるので、リスクヘッジにもなります。
出穂のタイミングで暑い日があたってしまうと、中が白くなってしまい、クズ米になってしまうため、近年では特に、ある程度の品種を組み合わせることが重要になるそうです。
さっそく種まきです!
こちらは埼玉県で主流の「彩のきずな」という品種。
品種が混ざらないように、今どの品種をやっているのか、声を掛け合いながら作業を進めていきます。
お米の種は、昨年のお米です。種もみと言います。
種もみをお湯で殺菌したあとに、水に数日間つけます。
積算温度(毎日の水の温度の合計値)が100度になると胚芽が鳩胸のようになり、発芽しやすくなります。
発芽には酸素が必要で、水をそのままにしておくと酸素不足になってしまうので、2日ごとに新しい水に替えます。
水温が15度の場合、7日間で100度になるので、種まきから逆算して水に浸ける日を設定しますが、先週は10度をきる寒い日があったので、その時に水温が上がらず、本日の朝ギリギリのタイミングまで水につけていたものもあったそうです。
品種によって早めに発芽するもの、1日余計にかかるものがあるので、一つ一つ種もみの状態を確認するそうです。
適切な状態になっていないと、種まきをしてから発芽がばらついてしまい、その後の生育にも影響が出てしまいます。田植えの前の一番大切な作業です。
たっぷり水を吸い、十分な気温などの条件がそろうと、休眠していた種が目覚め、少し芽が出た状態になります。
種もみからピロンっと白いものが出ているのがわかりますか?
こちらの機械は、土詰めの済んだ育苗箱を入れると、
【水を撒いて→種をまいて→土をかぶせて→土をならす】の一連の作業をしてくれる優れもの。
土がしっかりかぶっていないと、根が上にはえてしまってダメになってしまうので、土が足りないところには手作業で土をかぶせます。
種まきのすんだ育苗箱を田んぼに運びます。
そして田んぼに並べて、不織布とアルミのカバーをかけます。
保湿&温度調整のためのシートで、特に保湿は大事なため、数十分のお茶休憩のときもシートをかけました。
この一連の流れに人手が必要なので、親戚総出の作業になります。
どの品種をやっているのか、わからなくなってしまうと大変なことになるので終始気を遣う作業です。
米作りでは「苗半作」と言って、良い苗を作ることができるかどうかで米作りの半分は成功したようなもの、という表現があると教えていただきました。
さて今年の米作りはどうなるでしょうか。
近年、夏が暑すぎて、温度管理が大変になってきているとお話をききました。
今の暑さだと、水温が簡単に40度を超えてしまいますが、お米も人間と同じで、暑くなりすぎると体力消耗をするので、実がつかなくなります。
そのため、水の温度があがらないように、冷たい水を入れるなど、細かく水温を調整します。
水を入れすぎると、逆に冷たくなりすぎてしまうこともあるので、温度管理がとても難しいそうです。
今年は、スマホ操作&GPSで管理する合鴨ロボットも導入する予定とのことで、新たな取り組みも楽しみです。
ここから約1か月、苗を育てて、6月上旬に田植えとなります。
うまく育つことを祈ります!!
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