田んぼの草取り@埼玉県鴻巣市(味噌作り関連)【お手伝いレポート】
- HARUNA
- 6月16日
- 読了時間: 5分
こんにちは、PETIT FARMERS(プチファーマーズ)のHARUNAです。
田んぼの草取り@埼玉県鴻巣市(味噌作り関連)・ガバレ農場さん
に参加してきました。
5/30-6/4に苗植えをし、2週間程たった田んぼ。

写真ではよく見えないけれど、苗と苗の間に、ポツポツと草が生えています。
クログワイ、ホタルイ、コナギ、などの雑草です。

田植えから、中干しと呼ばれる水を抜くタイミング(8月上旬)まで、草との闘いが続きます。
この原理は畑と一緒で、雑草を放っておくと、稲の方に栄養がいかないので、稲が育ちません。
育ったとしても収量が期待できなくなります。
慣行栽培の田んぼは除草剤で対処しますが、有機の畑は、手で除草します。
作業中は写真が撮れなかったので、がんばって文章で説明すると、、、
手をしゃべるのようにして、苗の周りをグルっと、草ごと土ごとかきとります。
抜き取った草を抱えて端までいければいいけれど、それが叶わないときは丸めて草団子を作り、
地中深くに埋めて、踏みつけます。
なかなか文章では伝わらないですが、とりあえず、キツイ作業です!
姿勢的に腰がツライのと、
泥水を腕をしゃべるにしてかきとるので腕がツライのと、
土がトロトロで膝のすぐ下くらいまでは泥水に浸かっている状態なので一歩進むごとに脚がツライのと、
1時間で1往復しかできなくて(田んぼの1/50くらいしか終わらないw)ゴールが見えなくてツライのと。。。
手押しの道具もあって、歯車で土をかきまぜて、草を地中に押し込みます。
(でも、苗の間隔的に、縦方向には走行できるけど、横方向には走行できないので、手除草の方が確実に草を倒せます)
これも結構力がいるので、少しスピードはあがるけど、大変さは変わりません。

これが毎日、中干しまでの約2ヶ月続くと思うと大変すぎます。
そして、この時期が毎年毎年やってくるわけです。
有機でお米を作る大変さ、本当に身をもって体感しました。
昔は田植えの時期は小学校がお休みになって、
社会として「米を作る」「食べるものを確保する」という意識があった。
でもそれは今の時代はなくなった。
うーーーん、学校休みにして、国民総出でやるべき作業な気がします。
草取りは、できる限りやって、後悔のないように(あーーもっと草取りしておけばよかったと思わないように)精一杯やるけれど、必死にやるのはやめたという話もききました。
有機でお米を育てるのはこんなに大変なの?となって、有機でお米を作る人がいなくなるので、疲れて、惨めになるような姿を見せないようにしているのだとか。
有機農家さんの努力よ…!
草取り作業のあとは、優秀な合鴨さんたちに頭が上がりません。
合鴨さんたちは
・草を食べてくれる
・泳ぐことで水を濁らせてくれる=太陽の光が地面に届きにくくなるので雑草の成長が抑えられる
という最強除草隊なのです!!!
そして、おいしい。
アヒルも同じ役割をしてくれるけれど、食べるときに合鴨のほうがおいしいので、
合鴨にしているというお話を伺いました。
ありがとう、合鴨さんたち!!!愛おしいよ!!!

合鴨ちゃんたち、先週動物に狙われて(キツネかネコかなにか…)、100羽いた子たちが一夜にして20羽に…
追加で100羽届けてもらって、なんとかこの子たちを守り抜かねばなりません。
田んぼを囲うように、合鴨たち用のネットが設置してありました。
まだ小さな子たちなので、ちょっと臆病だったりもして、泳ぐ田んぼが決まっています。
ここは道を挟んで左側に2枚、右側に2枚の田んぼがありますが、
片方の田んぼにだけいて、もう一方の田んぼは合鴨が泳いでいません。
この田んぼを中心に手作業で草取りをすることになります。
こういった作業があるということは、私も聞いてはいましたが、やはり百聞は一見にしかず。
経験してはじめて、大変さが身に沁みます。
まだ草取り1日目なので、ここから数日参加してみようと思います。
こういう作業があって、我々はお米を食べることができている、というのは私としてはとても伝えたいこと。
体験してもらうのが一番いいのか、
でもそれで経験して「大変だったからやっぱり農家さんに作ってもらおう、お金は払うよ」になっていいのか、
一番伝えたいことはなんなのか。
考えながら草取り作業をしたいと思います。
味噌教室をやっている身としては、大豆・米はちゃんと知っておきたいし、参加する人にも知ってほしい。
一方で農家さんとしては何をしてもらうのが嬉しいのか、このあたりもしっかり聞きたいと思います。
今日教えていただいたのは、田んぼは時期が決まっていて、その時期が勝負で一発勝負。
リカバリーがきかないから、全身全霊全集中で取り組んでいるということ。
だから、有機野菜教室みたいに、種が発芽しなかったからまきなおせばいいというものではない。
単発イベントとして田植え、草取り、収穫はやっているけれど、有機野菜教室みたいな連続講座をやっていないのは、
・作業の種類があまりなく、単調な作業が多いから
・お米が一発勝負でその時期に集中しないといけないから、自分たちでやる余裕がないから
だそうです。
趣味として田んぼ1枚やってみることから始めるのが良い?という話もでましたが、
どういう形でやるのがよいのかな・・・
これからも草取りをしながら考えたいと思います。
以上、田んぼの草取り@埼玉県鴻巣市(味噌作り関連)・ガバレ農場さんのお手伝いレポートでした。
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