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手作り味噌の食べ始め方

  • 執筆者の写真: HARUNA
    HARUNA
  • 7月18日
  • 読了時間: 5分

みなさんこんにちは。

昨年11月頃から味噌教室を開始してますので、教室で仕込んだ味噌が、順番に食べごろを迎えます。


今回は、

手作り味噌の食べ始め方

をご案内します。


いつ頃から食べられる?

目安は仕込み後8ヶ月~です。


仕込み後、何カ月が一番おいしい?

何カ月発酵させるのが良いかは、人の好みによります。

仕込みから1年以内の、比較的若い味噌が好きという方もいれば、

仕込みから2年以上たった、長期熟成の味噌が好きという方もいます。


手作り味噌に賞味期限はありません。

5年でも10年でももちます(=発酵熟成が続きます&味の変化が続きます)。


私の味噌教室で使っている大豆は、甘さに特徴のある大豆のため、

この甘さがわかりやすいのは、仕込みから1年以内の、比較的若い味噌かなと思います。

発酵期間が長くなればなるほど、苦み成分が出てきます。(好みの分かれる味です)


なので、仕込んでから8ヶ月経ったら、自分の好みの味かどうか、まずは味見してみてください。


味見をしてみよう!

味噌をお湯に溶いて、味見してみてください。

ふだん味噌をペロっと舐めるという経験はあまりないと思うので、そのまま食べると普通にしょっぱく感じてしまうと思います。

味見をするときは、いつものようにお湯にといて、味噌汁にして味見してみてください。

食べ頃かどうかの判断基準は

「塩のカドがとれているかどうか」です。

①ちょっとしょっぱく感じた

少ししょっぱく感じたら、塩のカドが取れていないということ。

それはもう1-2ヶ月発酵を継続させたうえで、あらためて味見してみてください。


②美味しかった✨

味見をしてみて美味しかったら、どんどん食べ始めてOK!

今がベストの味!と思ったら、冷蔵庫に入れてください。発酵がほぼ止まりますので、これ以上味の変化が起きにくくなります。

今使う分だけタッパーに取り分けて、それ以外の味噌はそのまま袋にいれておいて発酵を継続させる、というのもOK!


もし上部にカビが生えていたら・・・?

もし上部にカビがあれば、その部分を少し多めに取り除いてください。

カビは空気が無いと生きられないので、下に潜り込んでいることはなく、空気にふれていた部分にのみ発生しています。

黒・緑・赤・オレンジ・白など、色のついているカビは必ずとってください。

手作り味噌の食べ始め方

表面ではなく、側面に白い結晶がついていることがありますが、それはアミノ酸の一種ですのでカビではありません。 ■お味噌汁を作ってみよう!

まずは、お好みの具材で、お味噌汁を作ってみてください。

「え、、びっくりするくらい美味しい!」

「来年は樽で大量に仕込まないとすぐ無くなっちゃう💦」

「毎日味噌汁を飲む家じゃなかったのに、味噌がおいしすぎて、味噌汁の食卓への登場頻度が上がった!」

とい感想を毎年いただきまして、ニヤニヤしております^^


そうなんですそうなんです、おいしいんですよ~~

おいしいから、たくさん飲むようになるんです。

それがすごく体にも良いことなので、ぜひ毎日味噌汁飲んでください!

(※手作り味噌の効能についての復習は「味噌は手作りが良い3つの理由」をお読みください。)


お味噌汁を作るときのポイントは、いつもの1/2の量の味噌をといてみる

手作り味噌でお味噌汁を作るときは、いつも使っている味噌の量の1/2を目安に、といてみてください。そして味見をしながら味噌を足してください。

なぜなら、手作り味噌には旨味成分が多く入っているので、市販の味噌よりも塩味を強く感じやすいです。


仕込むときにお伝えしたこの説明を覚えていますか…?

「市販の味噌は2-3か月で急激に発酵させるけれども、手作り味噌は時間をかけてゆっくりじっくり発酵させるので、いろんな味や栄養素が育ちます!そのため、旨味も市販の味噌と比べて強く感じることが多いです」


発酵の過程で、旨味の代表選手であるアミノ酸もたくさん生成されています。

旨味がたくさん含まれている味噌なので、市販のものよりも強い塩味を感じるかと思います。

出汁をとると、味噌の量が少なくて済む、のと同じ現象です。


ちなみに今回みなさんが塩仕込んだ味噌の塩分は約12%で、ほとんどの市販の味噌と同じです。

(パッケージの食品表示を見ていただくと、100gあたりの食塩量は12gになっているかと思います)


↓発酵過程でこんなことが起こってますよ、の復習。

手作り味噌の食べ始め方

■豚の味噌漬けを作ってみよう!

レシピは簡単。

しょうが焼き用とかのちょっと厚めの豚肉を買ってきて、

豚肉の分量の10%の味噌と同量のみりん(甘いのが苦手な人は日本酒)に漬ける。

と、やわらかくておいしい豚みそ漬けの出来上がり~~!

少なくとも1晩は漬けてください。

3晩くらい漬けるとやわらかさの違いがとってもよくわかります。

手作り味噌の食べ始め方

なぜお肉が柔らかくなるのか、味噌を仕込んだときの説明を覚えていますか…?


手作り味噌は発酵し続けています。

大豆のタンパク質をアミノ酸まで分解してくれた酵素プロテアーゼが活きています。


ということは、肉を漬けると、その酵素プロテアーゼが豚肉のタンパク質を分解するので、

お肉を柔らかくしてくれるのです。


市販のものは、発酵を止めているものが多いです。

なぜなら、発酵が続いていると、味も変化していくし、

発酵によって出てくる空気によってパッケージが膨らんだりして、

流通上好ましくないことがたくさん起きるからです。


というわけで、この豚みそ漬けは市販の味噌ではできない、

手作り味噌を作った人の特権です

※もっと復習したい方は「手作り味噌と市販の味噌のたった一つの大きな違い!」を読んでくださいね。


長くなってしまいましたが、手作り味噌っておいしい!!また仕込みたい!!と思ってもらえたら、すごくうれしいです。


ではでは、My 味噌をお楽しみください!!


以上、手作り味噌の食べ始め方でした。

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